パンク・ロック
パンク・ロックが大好きです。
でもパンク・ロックって、何をもってパンク・ロックなのかという質問に即答で端的に答えられる人ってそんなに多く無いと思います。好きな人各々にいろんな意見があって、僕は友人とその話だけで一晩激論した経験があります。
それだけ、パンク・ロックというものを定義する事って難しいんじゃないかと思います。
だからもうなんだか解んないんだけど、「大好き」なんです。
僕の中では、英、米、日、独、もう国籍関係無し、言語も関係無し。
でも、好きなバンドは英が多い気もします。米も日も多いですけど。
セックス・ピストルズ、ラモーンズ、クラッシュ、デュセンデンツはもちろん、ジョイ・ディビジョンとかスミスとかのポスト・パンクと呼ばれるバンドも、ニルヴァーナとかパール・ジャムとかのオルタナティヴと呼ばれるバンドも、もちろんランシドとかNOFXとかメロコア系もみんな大好き。
あれ?アメリカ6のイギリス4か・・・じゃあ、イギリス派だと思ってたけどアメリカ派なのかな・・・というパンク好きあるある・・・
かのセックス・ピストルズが金の為に再結成したとうそぶいた時、ジョン・ライドンが言ってました。セックス・ピストルズが現代にいたら、グリーン・デイやオフ・スプリングみたいな事にはならないって。
じゃあどうなってたってんだ・・・金の為に再結成したくせに・・・
どっちも(セックス・ピストルズも)最高じゃねえか。
大体、あの方は言ってる事と考えてる事が同じじゃないことが多いです。
ピンク・フロイド嫌いなんて言ってたのに実は仲良しだったり。
説得力が全然ないところなんかが、パンクっぽいなあ。なんて思うワケです。
あくまで広義に、すごく稚拙で青臭いっていうような感覚が核にある気がします。
一説には、パンクというのは音楽性というよりは、哲学的な側面を多く含んでいると・・・。
・・・ふむ。
解ったような解らんような。よく「アイツはロックだな。」なんて反骨精神むき出しの人に言ったりしますが、正確には「アイツはパンクだな。」ですよね。きっと。
ロックの定義についてもいろんな意見があるでしょうが、僕の持論を展開させてもらえるならば、「ブラックミュージックの白人的解釈」と声高らかにいわせてもらいたい。
ブルースの白人的解釈。ジャズも然り、ラップも然り。だから、エミネムなんて超ロックです。僕的には。
と、言う事は白人がカッチョいい音楽を取り込んだ時点でロックになるというワケの解らない状態になってしまい、白人じゃない我ら日本人がやるのはロックじゃないなんて支離滅裂な結論になっちゃうからヤメです。
というか、そういう人種的な感じじゃなくって、そもそもブラックミュージックの特徴って即興性にあると思うのです。
ブルースもジャズもラップも即興でどんだけできんの?って音楽じゃないですか。
白人が開発してきた音楽はより良く練られた、修練された、熟考された音楽が多いんでは無いでしょうか。いまいち、クラッシックくらいしか思いつかないところがありますが。
でもやっぱり得意不得意があるから黒人は熟考するより感覚的な即興的な音楽がすごく良くて、白人はその場で考えるよりよく練られた、熟考された音楽がすごく良い。
きっとロックはそのどちらの側面も必要でどちらの側面を求めても良い、中間的なジャンルとしてその存在意義を確立しているのでは?
という意味での「ブラックミュージックの白人的解釈」と言いたい訳なのです。
パンク・ロックとは・・・
「アナーキーなマインドを持ちつつ、ボーダレスな音楽」とすればあんまり外れてないでしょう。
とにかくとても好きなのです。