涅槃は遥か先 

気になった事をダラダラと書いてみようと思っています。

親の心子知らず

「親の心子知らず」という言葉があります。
http://kotowaza-allguide.com/o/oyanokokorokoshirazu.html

 

 

僕の知っている人の息子で何が不満だったのか、ある時自分の車で遠くに行き、車内で練炭を焚き自殺した人がいます。

 

 

葬儀に出席しましたがその父親の落胆ぶりは凄まじかったです。

 

本当に心の底から、なんて親不孝なんだろうと思いました。

その息子は40近かったですが未婚でした。

 

世の中には結婚だけが「幸せ」ではないと、そのように言われる方がいます。

そういう場合も稀にあるのかもしれませんね。


読んでいてムナクソ悪くなるほど意見の違う方もいる事を覚悟で書きます。

 

 

99.99% 結婚をしなければ本来の「幸せ」になる事は少ないと思っています。
あくまで個人の見解と思ってもらって結構ですが、僕はめちゃくちゃ本気です。

 

僕には妻と息子と娘がいます。


ハッキリいって子供が生まれた時に・・・妻のおなかにいる事が解ったときかもしれませんが、知ってはいたけど本当にそんなものがあるのかなあなんて思っていたものが突如として「そういうの・・・ほんとにあるんだねえ・・・」と実感した事があります。

 

 

それは、「無条件の愛」というヤツです。

 

無条件。これはすごい言葉です。
条件が無いんです。


女性に・・・カミさんに惹かれた時、何かしら条件がありました。顔が好みだとかフィーリングが合うとかそういう条件です。


しかし、徐々にそれは無条件化されいつの間にやら無条件に近い状態になりました。
しかし、子供は違います。

 

もう、イキナリです。最初から無条件なのです。こんなにも絶対的な感情というものが本当に存在するのだという事を突如として自覚するのです。


今まで知っていた気がしているのに実感した瞬間に知らなかったって事を知る・・・・
なんだかワケが解りませんが。
知っていた気がしてたのに本当は知らなかった。
僕の大好きな映画「グッド*ウィル*ハンティング」に名場面がありますが
http://ameblo.jp/will3104/entry-11916962818.html

 

 

つまり、これを実感として得るには息子や娘の立場では足りない。


少なくとも、感情移入の段階では実感は得られないと思う訳です。

 

では、この「無条件の愛」が本当にあるという事を実感したらどのような思考に向かうのか。

 

 

自分の父母が自分に対して感じたであろう「無条件の愛」を想像するんじゃ無いでしょうか。

 

そして、今現在も両親が生きていて身近に接せられるなら、今まで気がつかなかった、その「無条件の愛」を実感する事になるんじゃないでしょうか。

 

そのプロセスでようやっと自分がここにいられるのに自分以外の大きな力が働いていたってことを実感するのでは無いでしょうか。

 

その上で、自分にもそう思える対象が出来たという事に奇跡的な感覚を覚えると思うのです。

 

 

それが、僕の考える「幸せ」という状態。

 

 

それに、自分が死ぬ事で両親はどのような地獄の苦しみを味わう事になるのかを想像する事が出来るようになる・・・

 

結婚しても妻を無条件に愛せない人もいるかもしれない、子供が出来ない人もいるかもしれない、子供が生まれても子供を無条件で愛せない人もいるかも知れない、無条件の愛があっても自覚できない人もいるかもしれない、無条件の愛を自覚しても親からの無条件の愛を感じられない人もいるかもしれない、両親の地獄の苦しみを想像できない人もいるかもしれない。

 

 

結婚してたって、僕の考える「幸せ」を感じられない要素がこれだけあり得るのです。
だから結婚は僕の考える「幸せ」には最低条件に近いのです。

 


極論かもしれないけれど、自殺した息子を想って地獄の苦しみを味わう父親の姿を見た時、自分の息子や娘が早く僕の考える「幸せ」を感じられる人間になる事を願わずにはいられませんでした。